PHP 4.3.0 Release Announcement

この和訳は 藤本@アストラザスタジオ 様に頂きました。ありがとう御座います。

ご注意
藤本様に質問のメールなどを出すのはご遠慮ください。
和訳に関する質問やミスや改良案などございます方はwebstaffまでお願いします。
原文はhttp://www.php.net/release_4_3_0.phpになりますのでそちらをご参照下さい。
また、技術的な内容に関しましてはPHP-usersメーリングリストへお願いします。

訳者注: PHP 4.2.3->PHP 4.3.0は(内部は特に)結構変更されているので、4.2.3で動作して いたスクリプトが動かなくなるケースが極々稀に発生するかもしれません。詳細 はChangeLog等をご参照下さい。

ChangeLog(PHP 4.2.3からの主な変更点の一覧)ファイルの和訳 ( 原文 )
特に最初の数点は重要ですので、ご自分でインストールを行われる方は 読んでおいて損は無いかと思います。



PHP 4.3.0 Release Announcement

8ヶ月間という長期間にわたる精力的な開発とテストを経てPHP 4.3.0がリリース されました。変更点、時間、労力を鑑みても、このリリースはPHP 4.xの中で最 大のものです。また、PHPが(訳注:WEB専用ではなく)通常のスクリプト言語とし て本格的に他の言語と渡り合うことになるリリースでもあります。

コマンドラインインターフェース

このバージョンでは、シェルや(PHP-GTKを利用して)デスクトップのアプリケー ションを作成するためのコマンドラインインターフェース(CLI)が正式にサポー トされています。CLIは常に構築されますが、configureオプションで --disable-cgiを指定してCGI版を無効化している場合のみ自動的にインストール されます(訳注:他のSAPIの構築を指定した場合(--with-apxs等)も自動的にイン ストールされます。多分)。また、"make install-cli"を実行することでインス トールすることもできます。Windows版CLIはcliフォルダに格納されています。

CLIは他のサーバAPI版と比べると多くの点が異なります。詳しい情報については

PHPマニュアル: PHPをコマンドラインから利用する
( http://jp.php.net/manual/en/features.commandline.php )
( http://jp.php.net/manual/ja/features.commandline.php [日本語] )

を参照してください。

ストリーム

とても重要な"縁の下"的な機能であるストリームAPIが追加されています。これ はPHPのコア部分や拡張モジュールに対して、ファイル、パイプ、ソケット、そ の他I/Oリソースへの統一されたアクセス手段を提供するものです。

これがユーザにとって何を意味するかというと、ストリームを利用するI/O関数 (ほとんど全てのファイル、ソケットを扱う関数)で、PHPに組み込まれた HTTP/HTTPSやFTP/FTPS、さらにはユーザがスクリプトで定義した独自のプロトコ ルを扱えるようになるということです。詳しい情報については

サポートされるプロトコル/ラッパー
( http://jp.php.net/manual/en/wrappers.php )
( http://jp.php.net/manual/ja/wrappers.php [日本語] )

PHP拡張モジュールの作者用のストリームAPI
( http://jp.php.net/manual/en/streams.php )
( http://jp.php.net/manual/ja/streams.php [日本語] )

を参照してください。

新しいビルドシステム

このビルドシステムは再帰による遅いmakeを一つのグローバルなMakefileで置き 換えることで、依存関係の統合が楽になっています。automakeはaclocalのみに 使用すれば良く、またプラットフォームに依存しない、より少ないリソースで動 作するという利点もあります。

その他の改善点

PHP 4.3.0には他にも多くの改善点があります:


PHP 4.3.0に関する変更点の完全なリストについてはChangeLogファイルを ご覧下さい。
( http://www.php.net/ChangeLog-4.php )
( http://nx.eth.jp/hiki.cgi?PHP-Changes-4.3.0 [日本語] )